第19回『文京を歩くかい』 〜〜旧石神井川に沿って坂道を歩く〜〜

      <神明坂にて松本氏による解説>

5月19日(土)、「旧石神井川に沿って坂道を歩こう」をテーマに19回目の「文京を歩くかい」が開催されました。参加総数は18名(男子:14、女子:4)で快晴の中、JR駒込駅より出発、「江戸連」の”坂博士”松本崇男氏にガイドをお願いし坂名の謂れや名所旧跡のお話を聞きながらのウォーキングでした。ところで本郷台になぜ石神井川が流れているのかに就いては下の図をご覧ください。
江戸幕府が開城するころ石神井川は王子のところから本郷台地と上野台地の間を南下し、一旦不忍池に流れ込み、そしてそこから神田付近を通過して東京湾に流れ出ていたのです。江戸時代にはこの川の王子から不忍池の間を谷田川、藍染川と呼んでいたそうで、今は暗渠になっています。
<むじな坂にて>             <団子坂にて>      
今回はその本郷台地側の坂道を登っては降りを繰り返して巡って来たわけです。
コースは、JR駒込駅→ 神明坂→ 稲荷坂→ 動坂→ むじな坂→きつね坂→ たぬき坂→ 大給(おぎゅう)坂→ 団子坂→ 根津裏門坂→ 権現坂→ 幽霊坂→ 異人坂→ 弥生坂→ くらやみ坂→ 切通坂→ 天神女坂→ 芥(ごみ)坂→ 妻恋坂→ 清水坂→ 昌平坂と沢山の坂を登っては降りてのハードなコースにもか関わらず皆さん元気に歩いておられました。
左の坂の写真は、千駄木一丁目の「藪下どおり」に降りてくる坂ですが、今回の回った坂の中で私の好きな坂の一つです。この坂は私有地に作られたらしく、残念ながら公式の名前はついていませんが、両サイドの石を積み上げて出来た石垣が何とも落ち着かせてくれる風情なのです。
坂の名前は、その辺に出た動物名や、神社、お寺やお屋敷名からとか、更には「真っ暗闇で幽霊がでそうな坂」とか「ゴミ捨て場の脇の坂」とか、「団子屋があった坂」などの謂れから付いているので、その周りの歴史が見えてきて面白いものです。

また道中には富士神社、須藤公園、根津神社、湯島天神、そして神田明神と由緒ある名所を巡り大変に充実した行程で皆さん喜んでおられました。

左下の写真は、階段を上ると次第に道幅が狭くなり気味の悪い形の坂で「幽霊坂」と言います。

3時間半の歩きでしたが皆さん疲れた様子も見せずに、そのまますんなりと好例の第2幕「打ち上げ懇親会」に突入し、「魚盛:御茶ノ水店」にて、いつものように大いに盛り上がり「飲み放題3時間コース」を完璧にこなしました。
右下の写真は、何度も「歩くかい」に参加頂いているメンバーさんですが、今回の懇親会で「え!三人とも北九州出身なの!!」と驚かれ、じっくりと親睦を深めていた『北九州の切れ者三人衆』です。今後ともよろしくお願い致します。

皆様、本当に御苦労さまでした。

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