驚愕、絶叫と涙の3連発!

<コロナ禍>の4月、スポーツの世界で「驚愕、絶叫そして涙」の3連発だった。私はこの奇跡的瞬間をテレビを通して観ることが出来たたのも、「新型コロナウイルス」でホームスティをしていたお陰だ。その奇跡的シーンの1発目「大谷劇場」に関しては4月6日にブログに書き留めたので、ここでは2発目、3発目に就いて書き残しておきたい。

2発目はその4日後の4月10日(土)に起きた。この日は「競泳:日本選手権兼東京オリンピック代表選考会」の最終日。私の興味を引いたのは、この大会にあの「池江璃花子(20)」が出場していたことだ。池江と言えば、2年前に「急性リンパ性白血病」になり急遽入院、そして退院後猛烈なリハビリを行っていることは時々テレビ報道で知っていたがまさかこんなに早く実戦の場に出てくるとは信じられない。

しかしこの大会に出るや予選の段階でビックリするタイムで泳ぎ、決勝の日、テレビの前で彼女の泳ぎに期待を込めた。50メートル・バタフライで優勝し、そのわずか1時間後に50メートル自由形でも優勝、彼女の涙のインタビューに私ももらい泣きしてしまった。

3発目はわすかにその2日後の12日(月)朝8時にまたまたテレビの前で歓喜の涙を流したのだ。この週末は米国アトランタ州オーガスタ・ナショナルGCで「マスターズ」が開催されており、現地土曜日(3日目)の段階で何と「松山英樹(29)」がトップに立っていたのだ。そこで現地日曜の最終日をテレビで観る為に月曜の朝4:00に目覚まし時計を設定して眠りについた。

<アーメンコーナー12番で橋を渡る松山>

目覚めてテレビを付けて「よし、11アンダーでまだトップに立っている」と確認しまずは一安心。8番(パー5)で1W(1番ウッド)次に3Wでグリーン右わきまで飛ばし、そこから3打目をウェッジでピンそば1mに、そこからこの日2つ目のバーディを取って12アンダー。これで2位の「ザラトリス」と3打差に。次の9番(パー4)でもバーディをとり13アンダーに伸ばし、1組前でプレーするザラトリスがボギーをたたき5打差になり、「よし、これで夢が現実となるな!」なんて一人合点して目を擦りながらテレビにかじりついていた。トリッキーなコース設計とツツジが咲き誇る美しいレイアウトのホール11番(パー4)/12番(パー3)/13番(パー5)の3ホールは「アーメンコーナー」と呼ばれ毎回ドラマが起きることで有名だが、そこをパー/ボギー/バーディで通過したが恐怖は15番(パー5)で起きたのだ。

1Wショットはフェァウエイのセンタ-にナイスショット。しかしグリ-ンを狙って打った2打目が何と何と池ポチャ。ショック!真っ青!松山はボギーを叩いてしまうが一緒に回っていた「シャウフレ」がバーディを出して松山に2打差に迫る。ヤバイ!ところが次の16番(パー3)でオーナーのシャウフレが今度は池ポチャ。この結果一組前を回るザラトリスが2打差で2位となったが、残るは2ホール。しかし最終ホールの18番(パー4)を回る松山の顔には微笑が浮かんでいた。18番はボーギーを叩いてしまうがこれはご愛嬌。「やった!優勝だ!」前回優勝者のダスティン・ジョンソンから名誉ある「グリーンジャケット」を着せてもらったが、中々似合っていた。松山はこの日の服装は黄色のシャツに紺色のパンツでプレーしていたが、インタビューでウエアに就いて聞かれると、松山は「グリーンジャケットに似合うかなと思って・・」と応えていた。さすが!!

ちなみに優勝賞金は207万ドル(約2億2700万円)だそうだが、大事なのは金額ではなく、勝ち得た”名誉”なのだ。テレビ解説の中島選手がわんわん泣いていたが私も泣いた。
大いに疲れた”涙の3連チャン”だったが、このような感激はもうめったには起きないだろう。感謝!感謝!だ。

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