こどもの日の墓地巡り

今年の5月連休は晴天が続く。マスク着用も自己判断でOKとなり、観光地はコロナ騒ぎの始まる前の状態とほぼ同じ様な活気が戻っているようだ。太陽光線の余りの強さに誘惑されて我が自転車「ロールスロイス君」を倉庫から出してタイヤに空気を挿入、ギンギンギラギラの町中に飛び出した。昼近くになっての飛び出しなので遠くの地は無理なので、目的地を「護国寺と雑司ヶ谷霊園」とした。

<護国寺・不老門>

実は5月30日に文京区高齢者クラブの教養講座の一環として「護国寺と雑司ヶ谷墓地のウォーキング」が予定されており、その際にガイド役として参加する事になっているからだ。これまでに私は「墓地のガイド」役をお引き受けして、いざ現場に行って目的のお墓が見つからずに冷や汗をかいた経験が何度かある。そんなことを繰り返さない様に今回ご案内しようとする墓の位置を事前に確かめて置く目的が一つである。護国寺では、安田善次郎、大隈重信、松平治郷(はるさと)、三条実美、大蔵喜八郎、そしてコンドルの墓の順に、次の雑司が谷霊園ではジョン万次郎、東郷青児、夏目漱石、竹久夢二、柏井園(えん)、サトウハチロー、小泉八雲、大川橋蔵、泉鏡花、東条英機、永井荷風の墓の順にウォークする予定だ。

2つ目の目的は、倉庫に眠ってしまっていた我が愛車(クロスバイク)を引きずり出して初夏の息吹を味わせる事にある。今回の目的地を直線で結ぶと一山「小石川台地」を一旦上って下りなければならないが、私は高齢者でもあることから、台地の脇をかすめて坂道無しで目的地まで行くコースを設定した。サイクリングコースを左図に黒太線で示してあるが、まずは自宅①を出発、言問通りから白山通りを突っ切り「こんにゃく閻魔」に出て左折、地下鉄・丸の内線の「後楽園駅」を潜ってすぐに「東京ドーム」に突き当たって右折、2つ目の交差点を右に入って「巻石通り」を走る。この通りは江戸時代の「神田上水」で今は暗渠となりその上を走っているのだが、道はくねくねと曲がり道幅も狭く走りづらい。巻石通りの右手には称名寺、本法寺、日輪寺、善仁寺と次から次への寺が繋がっており、やがて江戸川橋の手前に出て、右側の崖に沿った細道に入る。実は江戸時代は「音羽川」が流れていてのだが暗渠化されて今は崖とビルの間を抜ける細道になっている。江戸時代はこの付近には「紙漉き業」が盛んだったそうで、どうりで音羽通りには今も出版関係の会社「講談社」や「光文社」そして「凸版印刷」などが並んで建っている。

<今宮神社と愛車>

暫く小道を行くと「今宮神社」が現れる。我が愛車を停めて写真をバチリ。この小道は「鳩山御殿」の所で行き止まりとなり左側に並行して走っている音羽通りに出て、真っ直ぐに「護国寺」②を目指す。護国寺の「仁王門」の脇に愛車を駐輪して護国寺・観音堂(本殿)に向けて正面の階段を登る。「不老門」を潜って観音堂のある台地に出てから、ガイドするルートを再確認しながら奥の墓地を突っ切って「雑司ヶ谷霊園」③に入り、案内予定の有名人墓地の位置をすべて確認して今日の目的をすべて果たした。後はついでに生まれたもう一つの目的、帰路の途中で「後楽園ラクーア」に寄って昼食の弁当を買ってワイフの待つ自宅へまっしぐら。後楽園ラクーアは家族連れでごった返していたが、午後1時過ぎに家の玄関を開けると、「おかえりなさい」でした。

こどもの日の墓地巡り” への1件のフィードバック

  1. 相変わらず活発ですねえ。なんだか現役時代の人が書いているような元気をもらえる一文でした。
    で、後楽園ラクーアってお店の名前なんですねえ。知りませんでした。弁当の名前かと・・・。
    ブログの最初のページも充実してきましたねえ。素晴らしい!。

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