<<ある賀詞交歓会でのスピーチ(抜粋)>>
皆さん新年明けましておめでとうございます。本年も昨年同様によろしくお願い申し上げます。 今年は ね・うし・とら・う・・・で始まる「十二支」の一番最後の12番目の「亥(い)の年」に当たります。「十二支」は古代中国でつくられた日付を記録するものに利用されたそうですが、これが現在なお我々が使い続けているのは、それなりに理由があるようです。理由の一つが、分かり易く動物の名前をつけていること、そしてその動物が年賀状の図案として使われていること、もう一つの理由に、例えば「昭和○○年の申(さる)年生まれ」と言って年齢を表現する習慣を残していることだと言われています。 (一部略) さてこの「亥の年」にどんなことが起きていたのでしょうか。 ところで今年はどんな年になるのでしょうか。 そんなニュースばかりで憂鬱な気持ちにさせていた4日の夜、TVで【佐賀のがばい ばあさん】という題名のドラマをやっておりまして、それを観てチョッピリ気分をスッキリさせてくれました。昭和31〜39年ころ、佐賀に住むすごい(がばい)ケチなおばあちゃんの所に都会で育った孫が預けられ、そこで二人での生活が展開されるのですが、ある日 孫が学校で「貧乏人、貧乏人!」と生徒仲間からバカにされて泣きながら家に帰って来ると、おばあちゃんがこのように諭します。「悔しかったら、貧乏人になってみろ! と言い返してやれ!」。そしてこのように言います。「金が沢山あると、美味いものが食いたい、今度はどこに旅をしようか、あれを買おうか、此れを買おうか、と悩みが多いのだ。貧乏ならそんな悩みがないのだよ」と。そしてこのおばあちゃんの堂々としている姿に孫が納得して行く姿が描かれておりました。このおばあちゃんのように人の目を気にする事無く、しっかりした自分の哲学を持って生きている姿に感動致しました。(一部略) 【21世紀はこころの時代】ですから、今の日本のような「格差社会」が更に「猪突猛進」しないように、一人ひとりが「人様のために」という精神の元、自分の心に“やりがい感”、“充足感”が満ちるような日々を過ごして行きたいものです。 (『21世紀はこころの時代』に関しましては、<私のスピーチ>欄をご参照ください。) |