2005年 油絵作品の部屋

2005年は私に取って思い出多き年でありました。自分のエッセイを本にして発刊出来た年。30数年お世話になった丸紅(株)を卒業してフリーになった年。そして何を思ったか 全長350Kmの塩の道を一人行脚の旅を始めた年。アット言う間に母が他界して行った年。そうして第2の人生として 専門学校の理事としてスタートした年。いろいろな事が通り過ぎて行った年でした。

こんな1年、油絵では山をテーマにした絵、そして タマゴ型をテーマにした絵が生まれていました。

作品タイトル: 『南アルプス仙水峠・岩場』

製作年月日: 2005年1月21日〜5月18日    サイズ: F8

.2002年10月12日東京からの友人が秋の伊那谷を訪ねて来てくれました。紅葉を見ようと南アルプス林道をバスで北沢峠まで。そこから1時間30分の登山にて仙水峠まで。ここからの甲斐駒ケ岳の雄姿がすばらしい。その登山途中の岩場を描いたもの。仙水峠はこの絵の左上の先になるが、ここからあと20分ほどで到達できる。

作品タイトル: 『守屋山 せせらぎ』

製作年月日: 2005年6月16日〜11月29日       サイズ: F8

2003年9月28日 ドミトリーでの友人と9月の日曜日伊那山脈の北端の守屋山・西岳/東岳を登りました。これは登り口のそばの小川のせせらぎの所でのスナップ。

作品タイトル: 『大黒天星』

製作年月日: 2005年12月2日〜2006年1月7日   サイズ: F3

今年の【アトリエ清水1月作品展】は”たまご型”を素材にした油絵とテーマが決まっておりまして、12月に入って急遽書上げたのがこの作品と下にある作品の2点でした。”たまご型”とは球形でもなく楕円形でもない、しかし何とも安定した不思議な形。ウォーホール、ブランクーシ、モディリアーニ、ダリなどの画家たちも”たまご型”に強い関心を持っていたそうだ。

会場受付の所に置いていあるメモ帳に、この絵に関してご来場頂いたお客様から、いくつかのメッセージを頂いておりますが その一つ; 1月11日(水曜)午後2時ころに一人で来られた若い女性が ;

「なにかを感じる絵です。 じーーっと見ていると吸い寄せられる感じ。なにか悲しんでいるような顔でもあり、なにか もっといじめて欲しいと願いっているようにも感じる絵です。すごく不思議な絵です。」 書かれてありました。

◎2006年清水アトリエ展展示

作品タイトル: 『たまご流星・運』

製作年月日: 2005年11月30日〜2005年1月7日     サイズ: F8

これも”たまご型”を使って書上げたものです。どんなに安定した形とは言え、たまごだけを描いても動きが表現出来ず単調な絵になってしまいます 。”たまご型”を ああだ、こうだ、と考えているうちに、やっぱり「宇宙」だ!と言うことになり、キャンバスに思い浮かぶまま描いて行きました。

その結果がこのようなアブストラクトな作品となりました。題名が「流星・運」となっており「流星雲」ではありませんが、実はこの絵の原案では たまご星から放射される光の中から阿弥陀様がスゥ〜〜ット浮かび出るように表現しようかと考えておりまして、宇宙・生命の”幸運”を願うとい気持ちから「流星運」と名がついてしまいました。

◎2006年清水アトリエ展展示

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