<2001年作品の部屋>

21世紀の幕開けです。
私の油絵も原点に戻って 模写からの挑戦です。

  製作年月日: 2001年1月〜4月

  作品タイトル: 「ちんちん電車」 サイズ F3

 小野誠一郎彩画集「ザふるさと東京」より

ある日 錦糸町駅に近い画廊にて 小野誠一郎氏の水彩画個展が開かれていた。「ふるさと東京」の言葉に引き寄せられるように画廊に足を運ぶ。

私も東京生まれ。展示されている絵は 昭和40年代の東京の姿を描iいており 自然と吸い込まれて行く。「根津の家並み」「湯島聖堂」など我住まいに近い題材には「あの角度から描いた絵だ」と懐かしく楽しませてくれた。

小野作品には都電を題材にした絵が幾つか有るようだが私が大変に引き付けられたのが コミカルに描かれたこの絵である。 そこで水彩画を私風に油絵仕立てにしてみた。

この作品には題名がなく どこを描いたのもか不明だが描かれている都電 ”20番線”は銀座7丁目〜江戸川橋間を走っており この絵は橋を渡るように地面がぐ〜〜と盛り上がったところを描き出しているようなので また右端に赤色の高級車風が描かれており 左右には当時の高層のビルが有るようなので「日本橋」付近だろうか?

◎2002年清水アトリエ展出展

2009年9月〜 文京区役所 4階にて展示中

 製作年月日:2001年5月〜9月

 作品タイトル: 「靴屋」  サイズ F8

 佐伯祐三; 「コルドヌリ」(1925) 模写

佐伯祐三(1898〜1928)は明治31年大阪の寺の住職の子として生まれ 大正6年19歳で上京藤島武二の指導を受ける。20歳で結婚、大正12年(1923)に東京美 術学校を卒業、この年 関東大震災。   
この11月に妻を連れてパリへ。昭和3年(1928)パリにて結核で死去。わずか30年の短い生涯ながら、数多くの作品を残す。

私がこの作品に挑戦した理由に これまで筆を使ってのペインティングだったが、是非 ナイフを使ってダイナミックに描いてみたかった。佐伯の作品には 壁を題材にした作品が多く、壁面が粗く、汚れた壁の表現にはナイフを使っての描きこみが初心者にも挑戦し易いのではと取り組んでみた。

◎2002年清水アトリエ展展示

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