5月連休ゴールデンウイークはどこへ行っても人だかりだろうと家に閉じこもっていました。ところが家に居ても10分おき位にTVで流れる天気予報によると、GWの次の週末も「五月晴れ」と言っているので「もう我慢が出来ない!よし我がロールスロイス自転車で第7弾目になる“ひとりサイクリング”を企画したれ」と思い立ったのです。いろいろアイデアが浮かんだのですが、最終的には3つの「七福神」を繋げて合計21の神社を回ろうと考えました。その結果「下谷七福神」「谷中七福神」そして「隅田川七福神」の3つに絞られました。コース案が決まると次はその“行程づくり”がまた楽しいのです。次のようなルートに纏め上げて、5月12日の日曜日に実行に移しました。
早朝6時に自宅を出発し、近所のコンビニでおにぎりや飲料水を買い込んだ後、店の前の「言問通り」を根津方面に向かって真っ直ぐに進み、隅田川に掛かる「言問橋」を渡る時に「東京スカイツリー」を背景にまず写真をバッチリ(上写真)。
橋を渡ってすぐに左折して「墨堤通り」に入るといよいよ【隅田川七福神】のルートとなります。「三囲神社(大黒神&えびす神)」(左写真)→「弘福寺(布袋尊)」→「長命寺(弁財天)」→<幸田露伴住居跡>→「百花園(福禄寿尊)」→「白鬚神社(寿老神)」→「多聞寺(毘沙門天)」の順に周りました。途中「長明寺」の裏門から隅田川の土手に出て桜祭りの時や両国花火大会の時に人が集まる「桜橋」の脇で朝飯を取りました(午前7時30分)。15分ほど休みましたが大変にのどかで幸せなひと時でした。今回のサイクリングコースの最北端となる「多聞寺」到着が8時30分で15分ほど休んで得意満面に写真をバチリ(下写真)。ここからUターンして来た道を「明治通り」まで戻って、そこを右折して三ノ輪まで進み大関横丁交差点そばの「寿永寺」から次の【下谷七福神】のコースが始まります。
「寿永寺(布袋尊)」→<一葉記念館>→「飛不動尊(恵比寿神)」→「弁天院(弁財天)」→「法昌寺(毘沙門天)」(下写真)→「英信寺(大黒天)」→「入谷鬼子母神(福禄寿)」→「元三島神社(寿老神)」の順に回ります。「英信寺」の後一旦「入谷口通り」に出て南下して最初の信号をすぐに右折するとその先が三叉路になっていて、そこに大勢の警察官が屯していました。一体何事かと側に近づくと何とこれから自転車で進む予定の道を、遠く先の方からこちらに向かって大きな行進が迫って来ようとしていました。なんとそれは3年に一度開催される「元三島神社祭りの“連合渡御”」だったのです。10基以上の神輿が一列に連なってこちらに向かって来ます。自転車を一旦側の寺の敷地に駐輪してこの行列が通り過ぎるまでジックリと眺めることにしました。
ここで30分ほど費やしましたが、丁度浅草一帯の祭りのタイミングと重なって思いがけずにここ日暮里/谷中地域で3年ぶり開催の“連合渡御”を見ることが出来たのは祭り好きな私にとって堪らない魅力でした。その後は鶯谷駅前から「尾竹橋通り」をちょいと北進し、すぐに左に分かれる「尾久橋通り」に入り暫く進むと「明治通り」との交差点(田端新町一丁目)に出るのでそこを左折して「本通り」に入りJR線を跨ぐ新田端大橋を渡って田端駅前の切り通しを通過すると右手に「東覚寺」が現れます。ここからが【谷中七福神】となり、「東覚寺(福禄寿)」→「青雲寺(恵比寿)」→「修性院(布袋尊)」→「天王寺(毘沙門天)」→「長安寺(寿老神)」→<谷中銀座>→「護国院(大黒天)」→「不忍池辯天堂(弁財天)」の順に回りましたが、その途中「長安寺」の前のくにゃくにゃする細道をひたすら進むと前方に人が群がっている路地を突っ切ります。そこは左側が「夕やけだんだん」で右側が「谷中銀座」となっている十字路で、何と外国人の観光客の多いのには驚かされました。
その後の谷中霊園の中にある「天王寺」でも余りの外人ツアーの多さに驚かされました。入口正門付近は人垣で入れず、脇の入口に我が愛車を運び記念の写真をパチリ(上写真)。やっぱりこの入口からの眺めが素晴らしい。谷中霊園を抜け出て「言問通り」を突っ切り上野の山の東京藝術大学の裏手に在る護国院に寄った後、いよいよ最終の不忍池辯天堂を目指します。
不忍池に出てきてまたまた人の多さにビックリ。辨天堂に向かう参道には露店がビッシリ出ていて人が溢れかえり身動きが出来ないほどで、自転車を手で引きながら何とか辯天堂前に到着、全て無事に終わったことを二礼二拍手一礼にて弁財天に感謝を伝えました。
辯天堂の裏に回って記念写真をバチリ(左写真)。今回の最終地である不忍池に着いたのが12時30分でしたが、それから我が家には10分程で到着、午後1時前には「ハイ!ただいま」でした。
今回のひとりサイクリングは実働6時間半の何とも欲張りな『廿一福神めぐり』でありましたが、気分を爽快にさせてくれた最高のサイクリングでした。 ありがとう!
<付録>
サイクリングの途中で30分以上も足止めを喰わせた、しかし私を大いに興奮させた3年に一度の「元三島神社まつり」の【連合渡御】の姿をアイホンに収めました。日本の伝統行事の中で外国人が楽しんでいる姿を御覧ください。