
今朝(8/5)のTVニュースでは「今日は今年の最高気温に達するでしょう。都心にも熱中症警戒アラートが出ています」と警報を発していた。私は遅い朝食を終えて自分の部屋に戻ってコンピュータを立ち上げると、モニタのスクリーンに何時もの不忍池のシーンが写っている(左写真)。何を思ったか、突然「いけね〜〜え、まだ今年の蓮の花を観ていない。よし今から自転車で観に行こう」と外に飛び出したのだ。毎年8月初めに町会の老人会メンバーで「早朝蓮鑑賞ウォーキング」と称して蓮の花の鑑賞をしているのだが、今年は8月2日(土)に予定していたが台風9号の為に中止になったのでまだ蓮の花を観ていない。自転車で10分もすれば不忍池に着くことが出来る。早速倉庫から愛車クロスバイクを出してタイヤに空気を入れていると汗がビッショリと吹き出す。


池の縁に到着すると、さすがに“ボート池”側にはこの暑さで貸ボートは一台も出ていない(上左写真)。“蓮池”側をグルッと回ってみた。池の淵には大型の蓮の葉が群れなして生えており蓮の花を観るのも一苦労(上右写真)。「不忍池辨天堂」に近づくと人気がチョット多くなるが殆どが外国人のようだ。参道には沢山の屋台が並んでいるが、まだシートで覆われていて開店はしていない。

丁度今は【うえの夏まつり】の最中で夕方頃からすごい人出となるのだろうか。現在午前11時、殆ど人気が無いのだが、その分地面からの照り返しで気温は40℃を超えているのだろう。不忍池辨天堂の橋を渡った付近から「上野精養軒」方向を撮ったのが(左写真)だが、まだ蓮の花は7〜8部咲といったところか。

10年前に作られた【蓮見デッキ】には3年前から「風鈴」3000個をぶら下げて涼しい音を聞かせている(上右写真)。これこそ“蓮の花”と“風鈴の音”が合わさって「りんりん回廊」とも言われ、正しく「極楽浄土のデッキ」と言えようか。

蓮池をグリルと回って「不忍池野外ステージ」の側に来ると、極暑の中、真っ青な空に向かってピンと伸びた蓮の花を見つけた。丁度バックに池之端「東天紅」のビルが入るので、早速(左写真)をパチリ。こんなに暑いのに、真っ直ぐ伸びた茎の先端の花に根っこから十分なる水分を持ち上げているのだが、その凄いパワーと根性に驚かされる。
我が愛車が待っている木陰の所に戻って来たが、自転車に乗る前に少し休む事にする。途中自動販売機で買った「カルピスウォーター」が気持ちよく喉を通過して行く。それにしても静かな木陰だ。その理由に気が付いた。例年なら「蝉しぐれ」で耳がカッ割かれるのだが、今年はそれが無いのだ。蝉同士がジイ、ジイと短くシグナルを送り合っているようだが、この暑さでは蝉すらも鳴き続けることが出来ないのだろうか。そう言えば地面に目を移すと蝉の幼虫が這い出てくる穴がポツポツと開いていたのだが今年はその穴すら見当たらない。


水面に突き出た桜木の枝に白鷺が飛んで来て休んでいる(左写真)。目を砂利道に移すと何と鳩がしゃがみ込んでいるではないか。余りの暑さに「熱中症」になってしまったのか、と心配になりそうっと近づく(上右写真)。よくよく観ると鳩は気持ち良さそうなのである。時々羽を熱いと思われる砂利に擦りつけているのだ。とにかく不思議だ。
少し休んだせいで、体の汗が引いたような気がする。よし、これから家に向けてひと走りしよう、とペダルに力を込めた。
家に帰って来て 早速あの鳩の奇妙な行動に就いて「Chat GPT」に問い合わせてみると次の様な返事が帰って来た。
『日光浴と砂遊びが合体した行動かも知れません。人間には砂利が熱いと感じても、鳥は足や羽毛の温度耐性が高く、短時間であれば好んでこの行動を取ります』 なるほど「Chat GPT」よ、ありがとう!
明日は今日の様に「史上初の最高気温」にならないで欲しい。何故なら、もしそうなってしまうと私を外に飛び出させてしまう恐れが有るからだ。くわばら!くわばら!
<了>