昨年の8月末にサイズF30(910X727m/m)のキャンバスに向って、1年掛けてやっとのことで、私にとってサイズF30の油絵2作目が完成しました。1年掛けて毎日少しずつ書いて来たかと言えばそんなことは無く、書き始めた1ヶ月ほどは構図取り、そして凡その色入れなどに注力したのですが、その後は殆どキャンバスの前には立つことは無く、この7月に入ってからエイヤーと描き込んでやっと「この辺で止めにしよう」という状態になったのが9月に入ってでした。 この「芝原の六地蔵」とは信州・小谷村から大網峠を抜けて糸魚川に出る千国街道筋に在ります。大網の宿場町を抜けいよいよ峠に向って山道に入るところに鎮座ましましておりました。それも大きな杉の大木に挟まれた間にチョコンと6つのお地蔵様が現れた時には本当に驚きました。しかしその6体の格好がユーモラスで旅の途中の私をホットさせてくれました。
私が伊那市に単身赴任していた頃、2002年(平成14年)の春、会社の寮から近いところに「六道の堤」という農業用の配水池がありまして、その堤防の上には沢山の高遠小彼岸桜の木々があり、そこから木曽駒ケ岳を背景に撮った写真を油絵にしてみました。この角度からの眺めが私は一番気に入っています。
サイズ:F4
製作:2010年6月
東京大学のキャンバスは我が家から歩いて5分のところにあります。私の子供の頃、安田講堂の前の広場やその脇の三四郎池周辺が遊び場でした。東大正門から安田講堂に続く道の両サイドには巨大な銀杏の木々が生い茂っておりまして、初冬の紅葉の時にはそれはそれは美しい「真黄色のジュータンを敷き詰めた道」に変るのです。
サイズ: F4
製作: 2010年12月
シスレーはパリ生まれのパリ育ちだそうですが、モネやルノワールは中年頃より認められ始めたそうですが、一方でシスレーは死ぬまで認められることなく極貧でこの世を去ったそうです。彼は多くの風景画を描いていますが、私は彼の絵の「雲」の表現の仕方が大好きです。その辺に注意して模写してみました。