割烹で珍しいウイスキーを

先日、日本橋の割烹を久々に訪ねました。歳を取ると体からアルコールが抜けるのに時間が掛るので、最近は深酒を避けているのですが、忘年会シーズンが来るとどうしても昔叩き込んだ習慣がうずき出し、ついつい羽目を外してしまうのです。この日もいつものように最初はビールから始まり、日本酒・宮城県一迫(いちはざま)の”金の井酒造「綿屋」”を楽しんでいると、隣に座られた方がウィスキーを飲み始めるでは有りませんか。

その方が、一見「古酒」のような珍しいウイスキーのボトルから自前の「デカンタ」にザ~~ット一挙に移して、そのデカンタからウイスキーグラスに注いでストレートで飲み始めたのです。酒嫌いでない私にとっては、気になって仕方がありません。ついつい私から話しかけてしまったのです。「何か面白い形をしたボトルですね? ラベルを見るとDunhillと書かれていますが、あのライターのDunhillですか?」

すると「そうですよ。他にこれがCorney & Barrow. このラベル上に王様の紋章が3つ並んでいるのが凄いですよね。そしてこれがBurberryの12年もので、このBurberryデザインを見れば分かりますよね。今開けたこのDunhillのボトルは形状が左右対称でなく歪んでいるのですよ。これは当時のガラス技術では精巧に作れなかった証拠なのです。」
などなど解説を聞きながら私もDunhillをご馳走になったのです。

そこで私から次の質問。「一体このような珍しいウイスキーをどうやって手に入れるのですか」と聞くと、「それはネット上のオークションに参加して落札するのです」との事。好きな人々には好きなマーケットがそれなりに広がっているのだ。

私は空ビンのDunhillの左右非対称ボトルを頂いてきて、今私の部屋で花瓶と化しております。

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