2021年4月5日午前10時過ぎ、NHKのBS放送にてメジャーリーグ「エンゼルス」対「ホワイトソックス」戦を観ていた。今日は大谷翔平選手(26歳)が「投打同時出場」をするのだ。それもピッチャーで二番打者での出場である。
オープン戦で「二刀流」の予行演習はしていたが、その時は7失点という最悪の結果だけに心配していたが、一回表は不安なく0点で投げきるとその裏はすぐに打順が回って来る。ワンアウト後、いよいよ大谷が打席に立って右腕ピッチャーのシースが第一球を投げた、とその瞬間大谷が高目直球をフルスイング、物が破裂したような音がして観客が大声を上げた。それが何と右中間へ特大の先制2号ソロだ。
飛距離は約137kmと彼のこれ迄のホームランで最長距離という。そしてこの1本で大リーグ通算本塁打が49本になり城島健司の48本を抜いて日本選手で松井秀喜(175本)、イチロー(117本)に次ぐ第3位になり、自分の日本時代の通算48本塁打からも1本上回った。最高の「翔タイム」であった。
2回以降回を増すごとに球速100マイル(約161キロ)超えを連投し5回表まで3−0でリードして来たが、順調に勝利投手の権利が確定する5回裏にとんでもないシナリオが用意されていた。事件は2死1塁から信じられない事が起こるのだ。大谷は意識したかそこからフォアボールを連発し満塁としてしまう。と突然、何と大谷が1塁へ悪送球、これで1失点してしまい、尚二、三塁という大ピンチ。2-3のフルカウントから決め球スプリットを打者は空振りで三振。「やったー!」と思った瞬間、何と捕手がその球をエラーしてしまったのだ。打者はすかさず「振り逃げ」、慌てた捕手は一塁へ暴投、何という出来事だろうか。
その間に一人生還されてしまい、ヤバイと思った大谷はホームベース上に立ち一塁からの球を受けるも二塁からの走者のほうが一瞬早くセーフ、これで3-3の同点。この時大谷は走者とホームベース上で衝突転倒し一瞬意識を失ったようだ。足を引きずりながらベンチに引き上げてゆく大谷、何というハプニング、というより悲劇のように感じた出来事だった。
しかし大谷の「リアル二刀流」は大リーグ歴史上で118年ぶりの出来事ということで、それも打者として1球目に特大ホームランを打ち込んだのだから、このようなシーンは死ぬまで二度と観られないであろう。そしてこの試合は9回の裏サヨナラ7-4でエンゼルスが勝利したのだ。こんな出来事をテレビの前でしっかりと観れたのだからブログに書き残して置こうと思った。