強烈な体験、「めまい」と「嘔吐」

6月7日(金)の昼食を摂ってから、予約していた近所の床屋に出掛けた。何となく胃がムカムカするように感じていたのですが、床屋での1時間半ほどは何事も無く済んだのですが、しかし家に帰ってベッドに横になると急に天井が回りだしました。「何かおかしい!」と、すぐに机に向かってインターネットで「ベッドに横になると目まいがする」で検索すると『陽性発作性頭位めまい症』と出てきました。症状を読みますと私の現状とピッタリです。すぐに近所のクリニックに行きますと、医者が私をベッドに寝かせ「はい向こうに体を向けて、はい今度はこっちに体を向けて」と指示通りに動いていると突然、天井がグルグルと周り出し、続けてゲ~~ット吐き気が襲ってきました。急いでトイレに駆け込み昼に食べた物を吐き出しました。すると医者が、「君が調べた通りの陽性発作性頭位めまい症だな。それでは専門の病院を紹介するので、そこを訪ねてください」と言って紹介状を書いてくれました。兎に角、体を横にすると目が回るので、この状態では今夜も眠れないだろうと不安になっていたので、言われるままに飯田橋の総合病院にワイフに帯同してもらってタクシーで駆け込みました。

私にとって「めまい」は人生において初めての体験であり、「嘔吐」も学生時代にヤカンで熱燗にした日本酒が冷めて残ったものを大量に飲んで吐いた記憶が薄っすら有るだけで、どんなに飲んでも吐くのは勿体無いと思い込み、これまで吐いた記憶など殆どないので、今回は私に取っては大変に貴重な体験だったのです。総合病院では、紹介された医師による診断結果、「それではこれから点滴とお薬を出しますので、私の案内する所に付いてきて下さい」と言われ、行ったところが何と「救急病棟」でした。時計を見ると午後5時を少し過ぎておりましたので、この行動には納得です。

「陽性発作性頭位めまい症』には、剥がれ耳石の場所により2種類あるそうだ

若い看護婦さんが来て、「それでは点滴しましょう。横になって下さい」というので、「スミマセン、横になると目が回るので座ったままでお願いします。所で点滴にどの位時間が掛るのですか?」と聞くと、「およそ2時間半で、8時頃には終わるでしょう」とサラット言うのです。「え!2時半!」まずはワイフには家に帰ってもらい、8時ころ息子に車で迎えに来て貰うことで、ベッドを斜めに起こしてもらって、点滴が始まります。手元には携帯電話のみしか無く、相当退屈するだろうと覚悟していたのですが、全く退屈せず、もう一つの貴重な”2時間半の体験”をする事になったのです。

ベッドで点滴している時に引切なしに遠くで救急車のサイレンが聞こえます。すると間もなくこの病棟のドアが開き、救急患者が担ぎ込まれるのです。それが次から次へと続くのです。「交通事故」、「工事現場事故」、「やけど」そして「高齢者らしい喋らない患者」などなど、その会話のやり取りを聞いているだけで、退屈などしていられないのです。この2時間半に10件ほど担ぎ込まれましたが、殆どが私より先に呼び出された家族に付き添われて退室して行きました。私がやっと退室できて息子の運転で帰宅する頃は外はドシャ降りの雨でした。しかし「めまい」は全く起きなくなっており、普通の体に戻っておりましたので、今日の出来事が嘘のようですが、まだ私に取って未解決の問題が残っているのです。この病の原因は、耳石が剥がれ落ちて三半規管の中に入り込み、頭部を動かすと刺激となって目まいを起こす、とありますが、それが何故に「点滴」で回復してしまうのかが疑問なのであります。

この病には2種類あるそうで、それが上の図です。高齢者になると知らず知らずこの病を起こしているそうですが、”良性”であり”発作性”で有ることより、気づかずに過ごしているケースが多いと言われていますので、ご注意のほど。

一番上の写真は点滴している時に、ポタポタと落ちる滴の遅いことを恨めしく思って携帯で写真を取ったものです。しかし貴重な体験が出来た半日でした。

強烈な体験、「めまい」と「嘔吐」” への4件のフィードバック

  1. 宮原さん 大変ご無沙汰しています。久々にブログを拝見したのですが・・
    強烈な体験をされた様ですね。大事に至らず、ほっとしていますが。

    >耳石が剥がれ落ちて三半規管の中に入り込み、、
    点滴することで溶かしてしまう?

    僕自身、点滴は過去1回。20台前半に高熱で寝込んでいた時です。
    当時お付き合いしていた彼女は看護師だったのですが、
    すぐさま点滴を自宅に持参、処置を施し、あっという間に回復した記憶があります。
    点滴って凄いな。。と思わざるを得ませんでした。

    1. 鈴木伸尚様
      本当にご無沙汰ですみません。小生昨年3月末で「織田学園」を卒業し完全に自由人間になりましたが、しかしお勤めが無くなたら逆に忙しくなりなかなか思うように行きませんね。貴殿お変わりございませんか?長々近況を伝えるより(小生はHPとブログで近況は分かりますが)一度水天宮裏の「みつはし」で一献と参りませんかね。勿論奥様とご一緒に。

  2. 今宮です。
    大変でしたね。その大変な1日を冷静且つ客観的に、レポートされるとは流石です。
    お大事になさってください。

    1. 今宮様
      ありがとうございます。さて、「まにまに会」もそろそろ企画作りに入らねばーーーー。

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